上級1 羊乳特集
さて去年1年間、入門編を受けてなんとか卒業したので今年の2月から上級編の受講。もう4月の半ばで3回目が終わったというのにまだ一度もレポートをあげていなかったのでまとめて今日掲載しようと思う。
今回は、スローフード運動についてで、チーズは羊乳特集。5種類の羊乳チーズと2種類の牛乳チーズに、3種類のワインと、こぶじめの鯛のサラダとデザートと最初から入門編に比べて豪華版だ。
写真がちょっとイマイチなのはご勘弁の程を(^^;
ブロッチェAOC、ハロミ、ロックフォール・イヴコンブAOC、イディアサバルDOP、ペコリノ・トスカーノ・ブリッロ、ブラ・テーネロDOP、ブラ・ドゥーDOP。
ブロッチュAOC。フレッシュタイプでフランス産。羊乳でMGは40〜51%。できたてのフレッシュチーズ。ちょっとざらっとした感じで、ミルクの香がいい。くせがなくて蜂蜜にあう。バルサミコやマールにもあうそうだ。
この蜂蜜がまた、とっても香りもよくて自然な甘さで美味かった。
ハロミ。フレッシュタイプでキプロス産。羊混乳。非熟成でMGは40%。コロコロっとした食感。キュッキュッとリノリウムの床を歩いた時のような音が口の中でする感じ。塩味もちょうどいい。これは醤油をつけて焼いても美味い。熱を加えても固いままで溶けないタイプのチーズのようだ。
ロックフォール・イヴコンブAOC。フランスの青カビタイプ。羊乳製で熟成期間は3〜5か月。MGは45%。ロックフォールの生産量のうちの0.6%しかない貴重品でもあるんだけど、独特の香とピリっとしていてすごく滑らかな舌触り。私の好きな青カビタイプだし、今回の中でも印象深いチーズ。
イディアサバルトDOP。スペインのセミハードタイプでもちろん羊乳。熟成は3〜4か月でMGは45〜50%。表面はスモークされていて香りがいい。仔羊のレンネットのほのかな苦みがあって、塩味もとてもマイルド。サクサクっとした食感がある。中身の方はほんのりと山羊の匂いがするかな。
ペコリノ・トスカーノ・ブリッロ。イタリアのセミハードでこれも羊乳。熟成は2か月でMGは40〜59%。赤のキャンティに漬け込んであるので表面はワイン色。セミハードにしては滑らかな食感。味も気に入ったかな。今回の中では2番目に好きかも。ブリッロとは酔っ払いという意味らしい。
ブラ・テーネロDOP。イタリアのセミハードタイプで牛乳製。熟成は45日でMGは32%以上。滑らかだけど、弾力があってしっかりと主張している感じ。それでいて優しい味がした。
ブラ・ドゥーロDOP。イタリアのハードタイプで牛乳製。熟成は6カ月以上でMGは32%以上。これだけ個性のある中で最後に食べたのだけど、以前は余り得意でなかったハードタイプであるにも拘わらず、味はしっかりとしていてしっとり感もありそれでいてシャリシャリとした食感ですごくよかった。今回一番印象深いチーズだったと思う。
今回のワインは、国産で雲海酒造が作っている綾ワイン。独自の道を切り開きながらワイン作りをおこなっているそうだ。どれも個性的だったけど、最後に飲んだロゼタイプのマスカットベリーが気に入った。色はロゼというよりアプリコット色で、蜂蜜みたいな感じもしてワインというよりリキュールみたい。ロックフォールみたいな塩味の強いのによくあう。
これだけチーズを食べた後には、鯛をこぶじめにして作った野菜たっぷりのサラダ。すんごく美味いですね〜。
デザートには、てだこ亭の飯塚さんが持ってきてくれた自家製のブラウニーと國場さんのお手製クッキー。ブラウニーはダッチオーブンパーティでも作ったのを食べたことがあるけど、やっぱりプロの作るのは一味違う。しっとりとしていて美味。クッキーもカリッとして香も味もすごくよかった。
帰る間際に、宗像堂のご夫妻が焼きたてのドイツパンを持って来てくれたので残っていたロックフォールをのっけて食べたらこれがまた美味いったら(^^
このドイツのパンは、「サワー種」を7か月もかけて作ったものらしい。酸味があってとてもチーズにあうんだな。
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