上級2 スペインチーズ
今回のテーマはスペインチーズ!なんとスペインチーズ8種類を中心に13種のチーズを堪能した贅沢な朝のひと時。ラ・セレナDOP、マンチェゴDOP、アルロメロ、ムルシア・アル・ヴィーノDOP、パルメロ・スモークDOP、トィオ、マオンDOPと、見た目も味もインパクトがあったのは青カビタイプの、カブラレス。今回の写真もなんかイマイチだけどご勘弁の程を(^^;
ラ・セレナDOP。エストレマドゥーラの羊乳のセミハードタイプ。最低8週間の熟成期間でMGは50%。外はカリカリで中はとろぉりとしたソフトなチーズ。爽やかな苦みが鼻に抜ける感じ。ジオトリカムという酵母の結晶が表面についているそうだ。
マンチェゴDOP。ラマンチャの羊混乳のセミハードタイプ。熟成期間は最低2カ月でMGは45〜52%。しっとりとしていて旨味が濃く甘みもある。表面が濃い茶色に見えるのは、出荷するときに余分な雑菌がつかないようにするために、うすいラップフィルムをチーズ表面にかぶせてあるからなんだそうだ。食べる時にはこのラップを外すのを忘れないようにしないといけない。
アルロメロ。ラマンチャの羊乳のセミハード。熟成期間は最低2カ月でMGは45〜52%。マンチェゴを小さく作ってローズマリーをまぶしたもの。やや固くてあっさりとした風味。
ムルシア・アル・ヴィーノDOP。ムルシアのシェーブル。熟成2カ月でMGは45〜50%。これもワインに漬け込んである。非常に滑らかで爽やかな酸味があって繊細で上品な味。山羊乳なので真っ白で美しい。これはかなり気に入ったチーズ。
パルメロ・スモークDOP。カナリア諸島のセミハードタイプで山羊乳製。スモークの薫りがほのかに。口当たりはややざらついた感じがしたかな。
トフィオ。これもカナリア諸島のセミハードで山羊乳製。熟成は18カ月と長くMGは52〜55%。廻りはパプリカがまぶしてあって赤く、ピリピリとした味。クジラのベーコンか赤いかまぼこみたいな感じの外観。しっとりとしていて旨味がとても強い。これもお気に入りかな。
マオンDOP。メノルカ島の牛乳のセミハード。熟成は1カ月でMGは45〜50%。ころりとした食感。匂いはちょっとナンプラーみたいな感じもする。味も強いけど、塩もけっこうキツイ感じ。
カブラレスDOP。アストーリヤスのチーズで青カビタイプ。牛と羊の混乳で無殺菌のもの。熟成は洞窟で最低3カ月。MGは45〜50%。青カビタイプなので塩はきつめでピリピリっとする。外側はカリッとしていて口の中でとろける感じ。力強い滑らかさと言えばいいのかな。鼻にカビの匂いが抜けていく。見た目はかなりすごい感じだけど、これも美味い。
今回のワインは、白はMarques de Irun Ruenda Verdejo 2002と、赤はMrtinez Bujanda Rioja Garnacha Reserva 1993。
サラダはスパニッシュサラダ。いつもながら目にも鮮やかでチーズで満足したあとにとても優しい一品。
講義が終わったあとで長野の清水牧場で作ってる森のチーズを食べさせてもらったのだけど、これは秀逸でした。 なんともすごいチーズを日本でも作ってるものなんだなぁ。なかなか手に入らない貴重品らしい。森のチーズに関してはこのページにも書かれていますね。
今回は、県産山羊のピンザブランの白カビ、青カビ、味噌漬け、ブロッチェも試食。青カビタイプも個性的で美味かったし、とても上品な仕上がりの白かびタイプもいい。ブロッチェは、滑らかさは足りなかったけれど、ジャガイモやオムレツに入れると塩加減もよさそうな感じだった。
The comments to this entry are closed.
Comments